隠す必要ある?日本に住むなら柱と梁を愛すべし!
柱と梁・・・建築物にとって柱と梁は必要不可欠のものです。
柱と梁の違いを簡単に説明しておきますと、
柱とは、地面に対して垂直に立っている材のことをいいます。
柱の呼び名も様々です。
床柱(とこばしら)…床の間の脇に立つ化粧柱
門柱(かどばしら)…門扉を支える柱 門の両サイドに立つ柱
付け柱(つけばしら)…構造的には意味がなく、意匠的に設けた装飾柱
控柱(ひかえばしら)…木構造の建物や壁,門,塀などが傾きを防ぐ支柱・助柱
大黒柱・大極柱(だいこくばしら)…土間と居室部分の境にあり,他の柱より特に太い柱
間柱(まばしら)…柱と柱の間に取付ける補助的な小柱
管柱(くだばしら)…土台から2階の軒桁までで継ぎ足してある柱
通し柱(とおしばしら)…土台から2階の軒桁までで継ぎ足してある柱
隅柱(すみばしら)…建物の外壁ラインの隅角部にある管柱
柱の材料は、古くは木材や石材、竹材などが使われていましたが
現在は鋼材やコンクリート、鉄筋コンクリート製のものも使われています。
柱の一番の役割は、梁・桁・胴差などを支えること。
鉛直荷重を土台や基礎に伝えて水平な力にも抵抗する役割を果たしています。
※桁とは…建物の柱の上に横に渡して垂木を受ける材木
※胴差とは…通し柱をつなぎ建物の胴体を固め、二階の床梁を支える横材木
梁とは、地面に対して平行に横たわっており
屋根や床などの荷重を柱に伝える材のことをいいます。
梁の種類を何個か紹介しておきますと、
妻梁(つまばり)…小屋組として建物の妻側にある梁
小屋梁(こやばり)…屋根を支える小屋組の最下位にある梁
床梁(ゆかばり)…床を支える梁
火打ち梁(ひうちばり)…2階の床下の梁や胴差しの隅のところに斜めに入る梁
大梁(おおばり)…柱と柱で支えられている梁
小梁(こばり)…大梁に支えられている梁
梁の一番の役割は、地震などの災害から建物の倒壊を防ぐために
建物の主要構造部分の屋根や柱を支えることです。
木造建築物など、特にいわゆる古民家においては、柱と梁の素晴らしさがその家の価値をも物語ってしまうほどです。
ではマンションにおいてはどうでしょう?
現在の日本の住宅では、梁や柱の評価を見てみると・・・
「部屋を狭く見せる」
「鬱陶しい」など
と散々です。
当然無くすことなどできないのですから、設計は色々頭を捻ります。
1.ボイドスラブ工法→通常のスラブ床より厚くして小梁を無くす工法
2.アウトポール工法→柱を部屋の外に出す工法
などなど
まず、1.ボイドスラブ工法ですが
ボイドスラブ工法の最大特徴は小梁をなくすこと
天井面が開放的で美しいレイアウトを可能にします。
※上のイラストは関西住宅販売株式会社様が販売してますグラジオインペリアルHPより引用させていただきました。
次に、2.アウトポール工法ですが、
柱や梁などのフレームを室外に出すマンションの建築工法です。
室内がかなりすっきりして有効的に使えますよね。
※上のイラストは株式会社アーネストワン様が販売してますサンクレイドルひばりが丘HPより引用させていただきました。
今はまだ割高のようですが、勉強熱心な技術マンのことですから
将来はコストも抑えられ、これが普通のマンション仕様になるのでしょう。
もうなってますかね・笑
確かにすっきりして広い空間を提供するのですが・・・・
どうもしっくりこない私です。
ものは考えようです。
地震の多い日本では家具の転倒防止に心しなければなりません。
特注の家具でなければ丁度梁下にスッポリはいります。
決して倒れてはきません。
柱だって狭いからこそ、ちょっとした目隠しにもなります。
だから皆さんご一緒に・・・
I LOVE 柱 !! WE LOVE 梁 !!
日本に住むなら柱と梁を愛すべし!
ですかね。マンションは仕方ないかなぁ~・笑
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て、ちょっと横道にそれますが・・・・
柱は英語でPillar 梁は英語でBeams です
メモメモ